塗装後何数年たらずで、塗装が剥がれてくる原因についてご説明します。
こんにちは、新川です。
今回は、塗膜が塗装後数年で剥がれてくる不具合の原因についてご説明します。
初回訪問させていただいた時、稀に剥がれが激しいお家を調査するときがあります。
剥がれの原因はいろいろありますがわかりやすく解説しますのでご参考にしてください。
①塗膜の密着不良
そもそも塗装する前の目荒しを行っていない場合は、剥がれやすいです。
目荒しとは、ホコリや油などを取り除いた後サンドペーパーなどで表面に細かな傷を付けていく作業です。
この細かな傷に塗料が浸み込み密着性を高めます。
目荒しを行わないと密着がとても悪く直ぐに剥がれてしまいます。
②塗料の相性が悪い
湿気を吸ったり吐いたりする箇所に湿気を閉じ込める塗料を塗ると当然膨れや剥がれの原因となります。
その場合専用塗料がありますので、キチンとその個所にあった塗料を使うことが大切です。(当社ではお見積もりの内訳にどの部位に何の塗料を何回塗るかを明記しています。
そこまで記入してあれば、その会社で自信のある塗料と見れますのでお見積もりを取った際はよく確認してみてください)これに関してはやはり信頼できる業者と巡り合うしかありません。
ご近所での評判や数年前に施工したお宅を見せてもらって、不具合が無いか確認するのも一つの手です。
③湿気が多いときに塗装を行った
塗膜と塗膜の間に湿気や水が入ると剥がれや膨れの原因になります。
残留した水分が日に当たり水蒸気になり膨張し最後は塗膜を突き破り破裂します。
湿度は85%以下・気温は5度以上でないと塗装は出来ません。
なので温度や湿度を管理している業者さんはキチンと守って施工をしていますが、温度や湿度を管理していない業者さんは要注意です。
お見積もりをいただいた時に確認してみるのも良いことです。
④材料の調合不良
2液性の塗料や希釈率が決まっている材料があります。
調合時しっかり秤を使ってグラム単位で調合している業者は信用できますが、感で調合している場合は要注意です。
硬貨不良や不具合の原因になります。ねた場(材料を作る場所)に秤が置いてあるか確認するとすぐにわかりますので参考にしてください。
⑤下塗りを行っていない
下塗りを必ず行わなければならない箇所と、下塗りの必要がない箇所があります。
各塗料メーカーで下塗りの有無は明記していますので、その塗料にあった施工方法を行うことが重要です。
下塗りが必要な場所で、下塗りを行わない場合はほぼ密着しませんので、剥がれます。
塗ったか塗らないかはその都度確認するのは困難でしょう。
これも信頼できる業者かどうかで変わります。
写真できちんと記録に残してもらい工事完了後に提出してもらうのも良いと思います。
皆様の業者選びの参考になれば幸いです。
にいかわ塗装 新川