塗料について説明します。

 初めて塗装工事を行う際にまず悩むのが、塗料選びですよね。お客様からすれば、各社いろいろな銘柄の塗料や性能をうたっていて「結局どれが一番いいの?」と思う方も多いと思います。
その悩みを解消すべく私たち専門家のご提案があります。数ある塗料の中からお客様が求める工事目的にあわせて一番合う塗料を選定しご提案します。これは私たちが今まで培った30年以上の経験と実績にもとずいてご提案しますおり、失敗することはまずありません。
それでは順番に説明していきますね!

まず、塗料には、大きく分けて二種類あります。

塗料の解説の前に、塗料には、大きく分けて2種類の塗料があります。
それは、

『下塗用塗料』『上塗り塗料』です。

以下にて、それぞれについて、説明をいたしましょう。

下塗り塗料について

 下塗り塗装とは、壁面と上塗りの密着性を良くするための塗料です。密着性を良くするためには、外壁自体が健全な状態になっていることが必要不可欠です。なぜなら、健全な状態になっていない場合は、いくら良い仕上げ塗料を使用しても全く意味がないからです。そのため、下地調整と言われる作業の後に、下塗り塗料を塗っていきます。健全な下地(下塗り)があってはじめて、仕上げ塗料の性能が発揮されます。 そのような前提で、下塗り塗料を解説していきます♪

サイディング壁

 サイディング壁の下塗り材は主に2種類あります。シーラーとフィラーです。一般的にはシーラーを使用します。
シーラーの特徴は、水のようにサラサラしていてその分外壁内部に浸透していきます。浸透したシーラーは外壁材表面と内部でも固まり内側から強化することができます。
次にフィラーです。外壁の表面がザラザラしていたり剥がれなどの傷みが激しい場合はフィラーを使用します。フィラーは膜厚も付くので痛んだ場所の保護する働きがあります。

どちらを選ぶかは、その外壁の傷み具合によって変わります。

こちらが”シーラー”です。
こちらが”フィラー”です。
住宅の約70%が、このサイディング壁なんですよ~。

モルタル壁

 モルタル壁にはフィラーを使用します。ドロッとした塗料で厚い塗膜になるのが特徴です。塗膜が薄いとモルタル壁は水を吸収し湿気となって吐き出します。吐き出した湿気は熱によって気化し膨張し最後は塗膜が剥がれます。剥がれたところからさらに水を吸収すると繰り返しになりどんどん酷くなっていきます。このような劣化を無くすために塗膜を規定数量付ける必要があります。

モルタル壁。築40年程度のお家に多いですね。

モルタル壁も”フィラー”を使用します。

ALC壁

 ALC壁にもフィラーを使用します。モルタル壁と原則同じになります。ALC壁の唯一の弱点は水に弱いことです。水を含んだALC壁はもろくなります。そして壁の中にある鉄筋を錆びさせひび割れや破損を発生させます。そのような劣化を防止するために、規定数量をキチンと塗布することが大切です。

モルタル壁に似てますが、材質が違うんですね!
ALC壁も”フィラー”を使用します。

木の壁

 木の壁には、キシラデコールを使用します。いろいろな材料がありますがやはり一番長持ちするのはこの材料です。どんな場所にも塗れるわけではありませんが、一般的なウットデッキ塗装などはキシラデコール2回塗りで十分です。あまり塗りすぎるといつまでもベタベタして乾かないので注意が必要です。キシラデコールは刷毛で塗装を行います。そのほうが木目の中深くまで浸透し塗料性能を発揮するからです。

今も昔も流行っていますね!
ヒロミさんがCMしている塗料ですよ♪

スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)

 スレート屋根は、シーラーを使用します。屋根は洗浄後ほとんど塗膜が剥がれています。内側から強化する意味合いもあり浸透系シーラーを使用します。塗膜がなく吸い込みが激しい場合はシーラーを2回塗ります。そうすることで内部の強化と表面の強化が図れます。

スレート屋根は最も多い屋根の種類です。
屋根専用のシーラーで塗装します。

トタン・ガルバニウムの屋根

 メタルプライマーを使用します。密着性+錆止め効果もあり、塗った後の表面も綺麗なのが特徴です。

ガルバニウム。オシャレなお家で時々見かけますね。
鉄部は、サビ止め効果の入ったプライマーを使用します。

 「下塗り塗料」は、いろいろな塗料があるようにも感じますが、体系的に並べると上記のとおりです。どれも役割としては「仕上げ塗り塗料」と壁材を密着させるということなのですが、壁の『素材』に合った「下塗り塗料」を使うことがルールです。

上塗り塗料について

 上塗り塗料とは、雨風や汚れから外壁を守る塗料になります。また、色を選んで見た目を美しくするための塗料も上塗り塗料の役目です。塗料と聞いてすぐに思い浮かぶのが、この上塗り塗料ではないでしょうか。 上塗り塗料は、種類によって大きく性能が分かれていて、耐久性も大きく変わってきます。 それでは、一つずつ解説していきましょう♪

無機ハイブリッド塗料

 塗料の中で最も塗膜寿命が長いのが無機ハイブリット塗料になります。無機ハイブリット塗料の無機物質は石やガラスなど炭素を含まない物質のことで劣化しない特徴があります。ただそのままでは固すぎて塗装できないので、そこに有機成分を混ぜることで無機物質の良いところ、有機物質の良いところを併せ持った塗料が無機ハイブリッ塗料になります。塗料の寿命は20年以上になります。

とにかく”長持ち”させたい人はコレ!

フッソ系塗料

 2番目に塗膜寿命が長いのがフッ素塗料になります。高耐候性に優れ長期にわたり外壁を保護してくれます。塗料の寿命は16年~20年です。最近ではフッ素が主流になりつつあると感じます。

当店で、一番人気の塗料です♪

シリコン塗料

 3番目に塗膜寿命が長いのがシリコン塗料になります。お求めやすい価格の塗料です。塗膜寿命は10年~12年です。

コスパ重視の方はこちら!

また、シリコン塗料の中にもグレードがあり、耐久性+壁が汚れにくい性能(低汚染性)の塗料もあります。

雨風の後でも問題なし!まさに美壁革命です。

断熱塗料

 遮熱塗料の特徴は夏の日射が多いときに熱の吸収を抑制し、建物内部への熱量の侵入を抑え、室内温度上昇を緩和します。試験結果では表面温度でおおよそ18度室内温度で3度~5度下げる効果が認められています。そのため、今までよりもエアコンの効きが良くなるので節電にもつながります。施工中は膜厚を規定通り付けることが重要になります。

部屋の中が、暑い・寒いでお悩みの方は、おすすめです。

塗料選びワンポイント!

 外壁塗料は、あなたが求めるポイントを決めて、選ぶことが大事です。
ポイントとは、

  • 塗料の寿命で選ぶのか。
  • 塗料の性能で選ぶのか。
  • 金額を安く抑えたいのか。
  • 不具合などでお悩みなのか 。
  • 自分好みの色にしたいのか。

これらにポイントによっておすすめな塗料が変わってきます。でも、ご安心ください。私どもが提案する際はお客様の意見を取り入れ、最適な3パターン~4パターンのプランをご提案をします。そうすることで、お客様が求める塗料と出会うことができます。

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