足場が組み終わってから最初に行う作業が洗浄作業になります。
洗浄作業とは、高圧洗浄機を使って、屋根や外壁にこびり付いているコケや汚れを綺麗に落としていく事です。一般に洗浄作業は一番最初に行う作業でおおよそ1日かけて作業を行います。
1. 洗浄作業を行う箇所と洗浄方法
洗浄作業を行う箇所は、基本的に
屋根 トルネード(回転しながら強力な水が出てくる)ノズルを使用し洗浄します
外壁 通常ノズルで優しく洗浄します
付帯物(軒天・破風板・雨樋) 外壁と一緒に洗っていきます
バルコニー床 コケや汚れが無くなるまでしっかり洗います
雨戸 雨戸は外して裏面も洗います
基礎部・窓や玄関等のサッシ廻り 室内に水が入らない程度に優しく洗います
そのほか、
駐車場のコンクリート床 トルネードノズルを使って汚れを落としていきます
カーポート屋根 洗浄機は使用しないで、モップを使って優しく清掃します
ブロック塀や擁壁 トルネードノズルを使て汚れを落とします
これらが、洗浄作業の対象になります。大きなお家の場合1日で終わらない時もあります。
洗浄作業の流れは、上から下の順番で洗っていきます。屋根、軒天、2階部分の外壁、バルコニー、1階部分の外壁、最後に基礎廻りや駐車場廻りの順番です。
洗浄作業時の注意点は、洗う箇所によってノズルを変えたり、圧力を変えたり、洗う方向を変えたり養生したりと確認事項が沢山あります。それらを守りながら丁寧に洗浄していく事が、品質向上につながります。
2. なぜ洗浄作業を行うのか
それはズバリ、塗膜の剥がれの原因になるからです。
ホコリや汚れがあったまま塗装を行うと、ホコリや汚れの上に塗膜が付きます。当然ホコリに密着性はありませんので、塗膜はすぐに剥がれてしまいます。
また、駐車場のコンクリート床や塀などは頑固な汚れがついています。家庭用の洗浄機(ケルヒャー)では落としきれませんし、お隣様に迷惑が掛からない様対策をしたり、汚れを落とすコツもあります。お客様が自分で行うには大変なので、プロである私たちが洗浄を行います。
3. 洗浄作業の大切さ(まとめ)
このように、一口に洗浄作業と言っても、いろいろな場所をいろいろな方法で洗っていきます。
これから行う塗装工事の密着性を高める大切な作業になります。
洗浄作業が終わった後、ご自身の目で確かめてみるのも良いと思います。その際、コケなどが付着している場合は当然、洗浄不足になります、後々の不具合を未然に防ぐこともこの段階で可能になりますので、ぜひ参考にしてください。