Vカットとは、外壁のヒビ割れ補修を行うことです。
よく工事見積書の項目でクラック補修やVカットという項目を目にすると思います。でも専門用語で分かりずらいですよね。今回はVカットやクラック補修について解説します。
1. クラックとは
クラックとは外壁に発生するヒビ割れの事です。モルタル壁に多く見られます。モルタル壁は伸縮性が無いので地震でお家が揺れた場合ひび割れが発生しやすい特徴があります。窓廻りや総2階部(下から上までつながっている壁)のあたりが、ヒビ割れが起こりやすいです。その原因は
窓の部分は柱が入っていないので揺れやすい
総二階部分は距離があるため揺れやすい
になります。
ひび割れが発生したからといって、直ちに雨漏りがするや壁が落ちることはありません。
モルタルの下地に金網が貼ってあり強度を保っていることと、防水シートも貼ってあるためすぐには雨漏りしません。
ただ、ひび割れを何年間も放置すると、下地の網がサビて強度が無くなり防水シートも破れてしまいます。そうなると壁を支えている木下地(胴縁)が腐ってしまい、壁が落ちたり剥がれたりして修理が高額になってしまいます。
なのでひび割れを発見した時は、早めの修理を行ったほうが良いと思います。
2. Vカットとは
クラック(ひび割れ)の補修方法です
ひび割れ部分に専用工具でV型の溝を掘っていきます。なぜV型の溝を掘るかというとその部分にコーキングを充填する為です。
コーキングを充填することでその後の雨水の侵入を防ぐことができるからです。
3. コーキング充填
V型の溝を掘ったところに、コーキング専用プライマーを塗装してからコーキングを充填して、ヘラで均します。これで雨水の侵入を防げます。
ただ、このままでは補修跡が目立ってしまいますので、さらに補修跡が目立たないようにするための作業を行います。
4. モルタル補修・パターン付け
下地処理専用モルタルで、補修箇所を平らに均していきます。
均したモルタル箇所に既存の模様に合わせてパーターンを付けていきます。
この辺りは熟練職人でないとうまくできない難しい作業になります。
ここまでが、Vカット・クラック補修になります。
5. 塗装を行って完成です
皆様のご参考になれば嬉しいです。
にいかわ塗装 代表親方 新川正文